幼児教室の授業見学 体操編
幼稚園受験では体操の試験を行う園もあります。
小学校受験でも必要とされるところもあるため、いわゆる「受験体操」を指導してくれる専門のお教室に通われる方も多いですよね。
幼稚園が体操を試験として実施しているのは、身体機能や身体の使い方などの所作を見たいというのと、先生の指示を聞いて順番を守れるかなどの社会性が身についているかをチェックしたいという意図があると考えられます。
娘の通う幼児教室で体操&自由遊びの授業を見学できる日がありました。そこでの気づきや娘の様子についてお話したいと思います。
まず、娘のいい点だなと思ったことです。
それは、指示されたことにすばやく反応し、切り替えが早いということです。
例えば、
- おもちゃを片付ける時間になったら先生の指示に従い、すぐに片付けを始める
- 集合の指示(この線の上に並んでください等)を聞ける
- 椅子への着席起立の指示への対応
などです。
一方、娘は体操の際に他の子どもたちのようにテンション高く、ワー!という感じではなく、一歩下がって見て、あとからついていってやるというタイプでした笑
意欲に欠けるとか言うわけではなく、周りを観察してからやるというような。。
サーキットでかけっこもゆっくりで高四つ這いなども途中であきらめている場面がありました(涙)
自分の身体をダイナミックに使って動いたり、激しい運動に楽しさを見いだしていないのかもしれません。これは受験に関係なく、運動の楽しさを知ってもらい、自分の身体の上手な動かし方などを身につけてもらえればいいなとおもっています。
体操の授業で行う運動の意義を学んだので、以下でそのことについてまとめたいと思います。
ボール遊び
幼児はボールを転がしたり、投げたりとボールで遊ぶことが好きな子が多いと思います。今までは特に意識をしていなかったのですが、この遊びは子どものどんな能力を成長させているのかという観点からみると気づきがありました。
例えばボールを転がしたときにそれを目で追い、観察することで次第にボールの動き方を理解し、「きっとあそこにいくだろう」というような物事の予測性を身につけることにつながります。
また、キャッチボールで相手に投げるということも相手のとりやすい位置に投げてあげないと、うまくキャッチボールを楽しめません。どのように投げたらいいのかということを自分なりに考え、実行するということで操作性も身につきます。
鉄棒
私自身はおそらく十数年鉄棒をやっておらず、もう逆上がりなどはできる気がしません・・
鉄棒をすることについても先生のお話を伺い、そんな身体の動きとつながっているんだ!という気づきがありました。
これは幼児期についてのお話で、ある程度年齢が上のお子さんは少し当てはまらないかもしれませんが、鉄棒を「握る」という動きから、手先に力を入れるという意思が発達するとのことでした。これが幼児にとって何につながるのかというと、日常でハサミを動かす(チョキチョキという開閉する動作は幼児にとって意外と難しいですよね)、指先で糊をつけるときの動きにつながるとのことでした。その他、お箸を使って食べるという動きにも関係します。娘は今スプーンとフォークをメインに使っているので、少しずつお箸の使い方の練習もさせたいと思っています。
これから入園の時期ですし、子ども用の名入れ箸もかわいいですよね。
鉄棒をしてつけた握力やぶら下がっているために意思をもって握るということが、日常の動き、手先の巧緻性につながるということがとても驚きでした!
子どもの発達というのは、様々な相関関係の中で影響しあって成長していくものなんだなぁと勉強になりました。このようなことを知っているか知らないかで親が子どもに与える影響は違ってきますし、親自身も子どもとも関わりを楽しめるのではないかと思います(^^)